台風8号が台湾に50年ぶりの大災害 災害対策に多くの教訓
2009.8.10 20:24
9日、台湾南東部の台東県で、川に倒壊したホテル(ロイター) 【台北=山本勲】台風8号が台湾に「50年ぶり」と言われる大きな被害をもたらしている。嘉義県など南部3県を中心に史上最大の降水量を記録。10日午後4時(日本時間同5時)現在の政府当局発表によると、死者15人、行方不明者55人に及んでいる。地元メディアは山村部で数百人が生き埋めになっている可能性を報じており、犠牲者はさらに増える可能性がある。中央気象局が今回の台風を過小評価したことや中央と地方の連携不足など政府の対応のまずさに、多くの批判が聞かれる。
洪水による避難者は約1万人にのぼる。山間部では土砂崩れ、平地では洪水による橋梁断裂(20件)や堤防損壊(21件)などの被害が続出している。農業損害は約50億元(約150億円)と推定されている。
10日付の「聯合晩報」は、高雄県山間部の甲仙郷という小村で、約600人が生き埋め状態にある可能性を報じている。他の村でも同様の事態が懸念されており、これから犠牲者や行方不明者が大幅に増える懸念もある。
台湾では1959年8月の水害で667人の犠牲者を出したが、今回はそれ以来の大災害と地元メディアは報じている。
史上最大の降水量がその主因だが、中央気象局の予報が問題視されている。台風上陸前の予想では、「規模は中型で北部に上陸し、降雨量は1000ミリ程度」とされた。南部でこれだけの雨が降るとは、誰も予想していなかった。
過去の経済成長優先の土地開発や水利建設が被害を拡大させた可能性もささやかれている。日本と同様に、異常な降水量の原因として2つの台風の相互作用が指摘されている。地球温暖化、台風多発時代の連携と対策を、日台間で強化する必要性もありそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090810/chn0908102026009-n1.htm


