あまり言いたくはありませんが、今までの経緯をみると、原発そのものの事故の被害が拡大しています。決して焦る必要はありませんが、ゆとりをもった準備は万端しておくことは大切です。
2号機、建屋外にも汚染水 燃料棒に深刻な損傷か
福島原発事故 2011/3/28 22:44
東京電力は28日、福島第1原子力発電所2号機のタービン建屋の外の坑道(トレンチ)で、高い放射線量を計測したと発表した。毎時1000ミリシーベルト以上だという。汚染水はタービン建屋地下にもあるが、放射線管理区域外の屋外で見つかったのは初めて。原子炉内の燃料棒に深刻な損傷が生じた結果とみられる。被曝(ひばく)の危険があるため冷却装置の復旧作業が一層難しくなるほか、環境への影響にも懸念が出ている。
東電によると27日午後3時半〜4時に、1〜3号機のタービン建屋の外のトレンチに水がたまっているのを確認。このうち1、2号機は放射性物質で汚染されていた。同社の武藤栄副社長は28日夕の記者会見で「報告を受けたのは28日午後だった」と明らかにした。
東電によると2号機のトレンチの深さは15.9メートルで、地表から水面までは1メートルだった。1号機のトレンチの水面は表面から10センチメートルに迫り、毎時0.4ミリシーベルトを計測した。3号機のトレンチの放射線量は測れていない。これらのトレンチから海までは55〜69メートル。「現時点では水があふれているかわからない」という。
安全委は2号機で8〜9時間にわたり冷却水が減り燃料棒全体が露出した時期があったと推定。班目委員長は「一部溶融してもおかしくない」との見方を示した。圧力容器の底にある、制御棒の出し入れなどに使う穴から溶けた燃料が格納容器に落ちた可能性も否定できないとしている。
燃料棒の損傷が進まないよう冷却用の水を大量に注入すると、汚染水の漏出が増える恐れがある。作業は「2つの矛盾する行動をとらないといけない」(東電)難しさに直面している。
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(2011/3/28/日本経済新聞)