●今福島第一原発では、どこから高濃度の汚染水がながれていたのか分からない状態だったのですが、本日(4月6日)朝に、漏れている場所が分かりそれを防ぐことがやっとできたとのことです。それをとめた材料は「水ガラス」というもので、セメントと混ぜると数分で固まるという代物です。それは今日の朝5時半のことだったとのことです。
これで一応ほんの少しですが一安心ということろです。
しかし、これは一時的な応急処置にしかならず、その水の行き場所はどこかにいかなければならないので、それが、土壌の隙間の地下水とかに入ってくる可能性も否定できません。さらには、大丈夫大丈夫!と言われている原子炉にも、どこか亀裂があるのではないかという懸念が今でもあり一層の調査で明らかにしてもたいたいと思います。
今までの経緯をみてみるとやはり「まさかここまでなることはないだろう」という考えで来ているので、何かあった時に対応すればという考えが先に立って、その処理は事前に行えばいいものの、結局事が起きてからというのが実情です。
近日、高濃度の汚染水が発生したので、今貯蔵している低濃度の汚染水を海に流して、高濃度の汚染水を入れるということをしたのですが、その時諸外国に事前に通知はしなかったことです。しかしIAEAには相談しておこなったということです。
このような所からその部分の「社会的インフラ」も欠けていたのだと思います。
福島第一原子力発電所1−6号機の最新状況一覧(6日正午現在)
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4月6日(ブルームバーグ):東京電力福島第一原子力発電所の6日正午現在の最新状況は以下の通り。
1号機: 東電によると、水素爆発を防ぐため6日夕にも原子炉格納容器に窒素ガスを注入する方針。原子力安全・保安院によると、原子炉の温度・圧力は安定。タービン建屋地下にたまった高濃度の放射能物質を含む汚染水のくみ出しに向け、移送先となる復水器から復水貯蔵タンクへの玉突き移送を3日から継続中。
2号機: 東電によると、取水口付近の作業用穴(ピット)から海に流れ出ていた汚染水は6日午前5時半すぎに止まった。5日午後から凝固剤を投入し、流出経路のせき止めに成功した。これに伴うピットや坑道(トレンチ)の水位変化などに注目している。 保安院によると、タービン建屋地下の汚染水は復水器から復水貯蔵タンクへの玉突き移送が9日までかかる予定。移送先のもう一つの候補となっている集中環境施設プロセス建屋は、低濃度の地下水約1万トンを海に放水中。6日朝にほぼ完了している。 原子炉の状態は安定しており、原子力災害対策本部によると使用済み核燃料プール水温は6日午前零時に68度。
3号機: 保安院によると、原子炉の状態は安定している。燃料プール冷却のため、6日午後5時からコンクリートポンプ車による淡水75トンの放水を予定。タービン建屋地下の汚染水処理に関し、移送先となる復水器から復水貯蔵タンクへの玉突き移送を準備中。
4号機: 原子炉は点検停止中。保安院によると、燃料プール冷却のため、5日午後5時半すぎから淡水20トンをコンクリートポンプ車で放水。原子力災害対策本部によると、同日午前7時すぎのプール水温は50度だった。
5号機・6号機: 原子力災害対策本部によると、5,6号機サブドレンピットから低濃度汚染水1500トンの海への放出を4日夜から継続。すでに5、6号機は外部電源に切り替わり、原子炉は100度以下の「冷温停止」、燃料プールの水温は平常レベルで落ち着いている。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 占部 絵美 Emi Urabe eurabe@bloomberg.net
更新日時: 2011/04/06 13:07 JST